*** 「またね、詩乃!」 「うん、ばいばーい」 詩乃と別れて家へと足を向ける。 「ハール」 「へっ、夏くん!?」 なんで、夏くんがここに……! 確か私たちが教室を出る頃には、夏くんの姿はもう見当たらなかった。 だからもう夏くんはとっくに帰ってしまったと思っていた。 「まだ学校にいると思ってなかった……」 「なに?俺のこと待っててくれたの?」 「違うっ!」 そんなことはない。 ただ、姿を探してしまっていたことは事実。 だって、やっぱり……気になっちゃうんだもん。