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それからというもの……
「それで昨日テレビでね?」
「うんうん」
校門前で詩乃と会って、昨日のテレビ番組の話というたわいもない会話をしながら教室へと向かう途中……
「おはよ、ハル」
「お、おはよっ。し、詩乃行こっ!」
「え、ハル?待ってってば!」
……困った。
夏くんの顔が全然見れない。
この前詩乃と出掛けて、その時に自覚した夏くんへの"好き"の気持ち。
目を合わせたらその気持ちが、隠しきれずに溢れてしまいそうでできない。
夏くんにこんなにドキドキしてることがバレたら……私、生きていけない。
そうして私は、詩乃の手を引いて逃げてしまった。
だって無理だもん。
前までは、普通に話してたのにな……
緊張して、恥ずかしくて、話もできないの。



