「ねぇ、ハル?」



「ん?なにー?」



はむっとふわふわなパンケーキを口に頬張って返事をする。



「夏くんとはどこまでいったの?」



「ごふっ……!?」



むせた、思いっきりむせた。



そんな私とは裏腹に、首をかしげながら平然といちごを口に運ぶ詩乃。



「な、何のことかなぁ?」



1度口の中のパンケーキを飲み込んで、お水を一口飲んで、落ち着いてから返事をする。



……けれど、落ち着くに落ち着けない。



心臓が騒がしい。



「とぼけないの。ハルの愛しの夏くんとはどうなってるのかって聞いてるのよ」



「……うっ」



次は水が……



私はけほけほと咳き込む。



「どうって何も……」