俺の彼女が可愛すぎて困る。




最初の競技はムカデ競走。



1年、2年、3年と学年順で競技を行っていく。



「せーの」という掛け声で、右左右左と足を進める。



抜かしては追いつかれ……の繰り返し。



それでも見事私たちA組は接戦の末、1位を取ることが出来た。



「やったね、詩乃!」



「うん、1位だよー!練習した甲斐があったね!」



やっぱり1年生よりは2年生、2年生よりは3年生の方が迫力があって、見応えもある。



女子によるムカデ競走が終わると、次は男子の騎馬戦。



「そういえば夏くんってどの競技に出るの?」



「へ?うーん、なんだろう」



私の出る競技は聞かれたけど、夏くんの出る競技は聞いていなかった。



気にはなっていたんだけど、私の出る競技を聞かれた日、またいつものようにからかわれて、結局聞けず……



タイミングを逃してしまっていた。