「はい、それでは希望する種目のところに名前書いてくださーい」



学級委員長の指示でバタバタと立ち上がって名前を記入していく。



今日のお昼休みに詩乃と「なんの種目にする?」なんて話をして、一緒にムカデ競走を選択することにした。



男子の方で多少の人数調整はあったものの、大きな問題もなくすんなりと決まった。



きっと隣のB組も種目を決めているはず。



夏くんはなんの競技に出るんだろう。



騎馬戦か障害物競走か……



きっと走っている姿はかっこいいんだろうな、なんて……



「……っ」



何考えてるんだろ、私のバカ。



自分で地雷を踏んだ気がして、はぁと大きなため息をついた。