もう知らないっと授業に戻ろうとしたけど、夏くんの反応が気になって……



そんな自分の気持ちに押し負けてしまった私は、顔は動かさず、視線だけをそっちへと向けてみた。



夏くんはまた下を向いていて、きっと私からのメッセージを見ているんだろう。



すると、突然夏くんは顔を上げて、また私と夏くんの目がバッチリと合う。



そして……



"スキ"



とそう唇を動かした。



かぁーっと顔が熱くなるのを感じる。



もう耐えきれず私は、顔を机の上に伏せた。



ばか、ばか。



夏くんのばか。



夏くんにやっぱり私はかなわない。