なんだろう……
危険かと思いつつも、気になって先生に見つからないように机の影に隠れてスマホの画面をつける。
「……!?」
それは居眠りをしてるのかと思っていた夏くんからのメッセージで……
"今日は真面目に授業受けて偉いね。そんなハルも好きだよ"
そんなメッセージを見た私は、思わずガタンと音を立ててしまう。
「おい、美風、どうした?」
「い、いえ何でもないです……」
「そうか。それでここは、……」
何事もなく先生をかわすことが出来て、ホッとする。
それにしても夏くん、私のこと見てたの!?
夏くんの方を見てみると、私の方を見て笑っていた。
"ばかーっ"
私はそう返して、スマホをポケットにしまった。



