ガラガラ〜っと、ドアを桜が開けた瞬間のこと

『桜ちゃぁぁぁぁん』

『友香ちゃぁぁぁぁぁん』

「「へ?」」

クラスの男子たちがいっせいに悲鳴(?)をあげた。

「な、なにかあったのか?」

「いや、そうには見えないよね?」

ううん・・・・・・はっ、そういうことか!

「「桜(友香)が可愛いからか」」

ん?んん?

「なるほどな」

「ち、ちがーう!私はブスなんだから!桜に決まってるよ」

自覚をしてください!

「なんで私の周りはは無自覚ばっかりなんだよ・・・・・・」

桜は頭を抱えていた。うーん、まあ、皆も無自覚っちゃ無自覚だよね?

「はあ、今のお前に言っても効果はねえよな」

ため息をついて、桜は男子達の視線をものともせず、真っ直ぐ何事もないように通り過ぎていく。

その姿を見て、男子たちは顔を紅くしている。

流石は桜、その歩き方でも男子を虜にしてしまうとは・・・・・・

これじゃ、他のみんなの所も同じだろうね。