「すぅーはぁー」

バスルームへと続くドアの前で深呼吸。そして、意を決して開けた。

「あっ、友香き・・・・・・」

澪の声が途中で途切れる。

「どうしたの?澪」

「と、友香?」

「へ?うん、そーだよ・・・・・・」

皆の視線が私に集まって、目をぱちくり。

「「「「「えええええぇぇぇぇええ????!!!」」」」」

5人の声が、町中に響き渡った。




「で、なんでそんななの?」

皆は、お湯に浸かって私に質問。

「えっと、これはね・・・・・・」

私は、すっと右肩にある印に手を当てた。

この印は、生まれつきあるらしく、淡く発光している三日月形の印で。

「この、印はね・・・・・・」

ぽつりぽつりと、私は幼い頃にお母様が話してくれたことを伝えた。


この印は、私にしか現れない。一万年に一度と言われる魔力最強の子に表れるもので、属性を表してもいるらしい。