「占い屋きゃんでぃ、開店でーす」

掛け声とともに、半開きだった扉が全開になった。と同時に、教室はたくさんのお客さんで溢れかえった。っていうか、男子生徒多くない?!あ、なるほど。澪と花恋に占ってほしいんだね!

「王女様〜!」

「いや、花恋様だろ!」

「俺は澪様だ!」

これが男子生徒の大方の現状。

「きゃあ、花園様よぉ」

「占ってほしいですわぁ」

「王女様に占ってもらいたいんですぅ」

これが女子生徒の大方の現状。

あ、愛梨と桜、そしてえりかは校内を散策中です。っていうか、なんで私?

「一列に並んでください!」

整列係の女の子たちがあたふた。で、私、澪、花恋の3人の机の前にはズラーッと行列ができていた。