「これで、終わりだね」

「ああ」

よーやく、終わったぁ

ぐーっと伸びをする

「それじゃあな」

「あ、私も帰らなきゃ」

「あら、私もですわ」

「そうね・・・・・・そろそろ帰らないと」

「あ、私もだ」

えええぇぇぇええええっっ!!!

みんな、帰っちゃうんだ・・・・・・

「ま、仕方ないか。バイバイ」

「じゃあな」

「またね」

「また学校で!」

「それじゃあ・・・・・・」

「無理はなさらないで。くれぐれも?」

「はーい」

えりか、念押しすぎ

そろそろ、私も帰ろっかなぁ

と思って自分の部屋へ帰るため歩き出したその時

「王女様っ!」

「っ?!」

後ろから声をかけられた

夏帆さんだ・・・・・・

「夏帆さん、どうしたの?」

声が震えないように気をつけながら問いかける

「少し、お話が・・・・・・」


申し訳なさそうに身を縮こませる夏帆さん

それをやられちゃ、断りにくい

「いいよ。じゃあ、花壇に行こうか」

「はい・・・・・・」





「で?」

「ええと・・・・・・も、申し訳ありませんでした!」

花壇に着いた瞬間、頭を下げられる

「えーっと、どんな反応をとっていいのかな?」

「チョコレートへと魔法混入、学園祭での乱入など、大変ご迷惑をおかけしました!」

頭、上げてくれないかなぁ・・・・・