〜?? side〜

真っ暗!

はあ、目の前が真っ暗すぎて何もできませーん

ええと、こんにちは?

名前は・・・・・・ええと

そう!私の名前は友香!

朝比奈友香だよー!

うーん・・・・・・ここ、真っ暗なんだよねぇ

虚しい

「だーれーかー!いませんかー!」

これまで何度も叫んでみたけど、ただ私の声が響いて消えていくだけ

ったく、なんなのここ!

「・・・・・・で、こっちに・・・・・・おいで」

ん?なんか声が聞こえたよーな?

誰かいるのかもっ!

声だけを頼りに走った

「ここよ・・・・・・ここ」

急に、視界が開けた

さあぁぁぁぁああっ

「はな・・・・・・ばたけ?」

綺麗なところ・・・・・・

「よく来ましたね、友香」

びくぅ!

「ふふ・・・・・・こちらですよ」

「あっ」

浮いてるっ!

人が!

・・・・・・まあ、当たり前かな?

「よく来てくれましたね、友香。私の名はセレネー。月の女神です」

「月の、女神・・・・・・セレネー様?!」

「ええ」

き、綺麗な人だなーって思ったけど!

よもや加護をしてくださっているセレネー様だったとは!

ふわふわで輝く金髪、霞のような衣。雪のような白い肌に紅みのかかった頬

綺麗・・・・・・

「貴女は亡くなる寸前だったのですよ」

「亡くなる・・・・・・寸前?」

「ええ、そうです。それでも、私は言われたのですよ。どうか私の娘を救ってくれと。あるうつくしい女性から」

「っっ?!」