「うわあ、一回話してみたかったんだ!」

早くもウキウキしている夢菜に、今までの悩み事が一気に吹っ飛んだ。

今日は、楽しもう。いつものこと、すべて忘れよう。

そう思って切り替える。

「じゃあ、脅かす役ってことで裏に入ろう。花音もいるし」

「そうだね」

私たちは午前中は脅かす役で、午後から回ることになる。愛梨とも時間がぴったりあったらしい。

「にしても・・・・・・一体どうやって怖がらせるの?」

カーテンで隠れた空間に入る。あんまり大きくないけど、一回脅かすには丁度いいスペースだ。

「ん?そりゃ、頑張るしかないでしょ」

「意味わからん・・・・・・」

何をしでかすのか、と言った感じで、夢菜は私を見つめた。



ふふん。無論、魔法を使うんだよ。

え?ここじゃ使えない?うん、まさにその通りですよ。でもね・・・・・・

私には、無詠唱というつよーい味方がいるんですよねー!(味方かな?)

ふっふっふ。私はそんなに甘くなーい!

っていうのを見せつけてやる!