ただ狼狽える私に大和はぽんと頭を一撫でして「帰るぞ」と呟いた。 それに頷いて立ち上がる。 やっぱり、私のお尻は濡れていない。 スカートも泥ひとつ付いていなかった。 「ほら」 泥濘に一歩踏み出した時、大和が手を差し出した。 「え?」 戸惑う私に大和は、強引に私の手を繋いだ。 「こんなぬかるんだとこで転けられたら、俺も巻き添えくうだろ…」 「…そう、だね…」