それより。と。大和が私を不審な目で見つめる。 「お前、なんで濡れてねぇの…?」 え… よく見ると、大和の肩や足先は濡れていて、靴なんて泥だらけだった。 そんな大和と対照的に、私はどこも濡れていないし、汚れていない。 「こんなとこ、雨宿りできそうなとこあったか?」 雨、宿り… 私が不思議な電車に揺られているあいだに、外は雨が降っていたらしい。 「わ、かんない…」