決して覗いてはなりません。 障子の向こうでつぐみが言う。 だが、開けて見ると、つぐみは毛糸でぐるぐる巻きになっていた。 この莫迦が、貸してみろっ、とその要領の悪さにイライラしてきて、勝手に奪って編んでいる間に、つぐみは消えていた。