王妃様は私の言葉に、ぱあっと顔が明るくなった。
「もちろんよ!むしろ外に出してくれるなら、こちらとしても万々歳だわ!!あなたのやりたいように、やってちょうだい!」
「本当によろしいですか?少し荒手な行動をするかもしれませんが」
「別に構わないわよ!逆にそのくらいしないともう一生変わらないと思うから。ああ、なんて心強い言葉なのかしら!」
そう言って王妃様はドレスのスカート部分をごそごそして、あるものを私に手渡す。
それは鍵だった。
「これは……?」
「ライトの部屋の鍵よ。どうにもならなかったら、これを使って入っちゃっていいわ。本来なら王子の部屋に本人の許可なく入るのは許されないけれど、私が許す。あの子にはどうしても変わって欲しいから」
「ええっ!?」
王妃様の話の通り、いくら専属の侍女とはいえ、勝手に主人の部屋に入ることは許されない。
まさか王妃様自らが、ライト王子の部屋の鍵を渡されるなんて思ってもみなくて、持つ手が震えてしまった。
どうにもならないときって……。
なるべくなら使わないで入るのが一番だけれど。
そんな日が来ないように、すんなりと入れるのを祈るのみだわ。
「もちろんよ!むしろ外に出してくれるなら、こちらとしても万々歳だわ!!あなたのやりたいように、やってちょうだい!」
「本当によろしいですか?少し荒手な行動をするかもしれませんが」
「別に構わないわよ!逆にそのくらいしないともう一生変わらないと思うから。ああ、なんて心強い言葉なのかしら!」
そう言って王妃様はドレスのスカート部分をごそごそして、あるものを私に手渡す。
それは鍵だった。
「これは……?」
「ライトの部屋の鍵よ。どうにもならなかったら、これを使って入っちゃっていいわ。本来なら王子の部屋に本人の許可なく入るのは許されないけれど、私が許す。あの子にはどうしても変わって欲しいから」
「ええっ!?」
王妃様の話の通り、いくら専属の侍女とはいえ、勝手に主人の部屋に入ることは許されない。
まさか王妃様自らが、ライト王子の部屋の鍵を渡されるなんて思ってもみなくて、持つ手が震えてしまった。
どうにもならないときって……。
なるべくなら使わないで入るのが一番だけれど。
そんな日が来ないように、すんなりと入れるのを祈るのみだわ。


