《紅斗side》
「あぁ……気持ちいい……」
目の前に立つ紅緒は確かにそう言った。
凌君の頭を鷲掴みにしようとした切碕の腕を切り落とし、紅緒は歓喜に顔を歪めていた。
いや、歓喜というより恍惚。
人の肉と骨を断つ感覚に、快感を覚えたような顔をしていた。
こんな紅緒を見たのは初めてだ。
「く……っ」
切碕は切り落とされた腕を押さえると、後ろへ下がった。
「……訂正するよ。君には感心した、紅緒……」
「感心したならもっとやって良い?……私、あんたを殺したいの」
紅緒はニイィ……ッと笑うと、切碕の方へ長刀と拳銃を持って駆け出した。
長刀を振り回しながら、拳銃を発砲する……。
常人では難しいことをやってのける紅緒。
今までの紅緒では出来なかったことなのに、出来るようになったのは元々持っていた素質が何らかのきっかけで開花されたから。
多分、凌君が死んだことがきっかけ。
そして、多分、僕達兄妹の中で一番切碕の血を強く引いたのは紅緒だろう。
人を殺すことを喜びとした男の血を──。
現にその男にも劣らずとも勝らない戦闘技術を開花させている。
「あぁ……気持ちいい……」
目の前に立つ紅緒は確かにそう言った。
凌君の頭を鷲掴みにしようとした切碕の腕を切り落とし、紅緒は歓喜に顔を歪めていた。
いや、歓喜というより恍惚。
人の肉と骨を断つ感覚に、快感を覚えたような顔をしていた。
こんな紅緒を見たのは初めてだ。
「く……っ」
切碕は切り落とされた腕を押さえると、後ろへ下がった。
「……訂正するよ。君には感心した、紅緒……」
「感心したならもっとやって良い?……私、あんたを殺したいの」
紅緒はニイィ……ッと笑うと、切碕の方へ長刀と拳銃を持って駆け出した。
長刀を振り回しながら、拳銃を発砲する……。
常人では難しいことをやってのける紅緒。
今までの紅緒では出来なかったことなのに、出来るようになったのは元々持っていた素質が何らかのきっかけで開花されたから。
多分、凌君が死んだことがきっかけ。
そして、多分、僕達兄妹の中で一番切碕の血を強く引いたのは紅緒だろう。
人を殺すことを喜びとした男の血を──。
現にその男にも劣らずとも勝らない戦闘技術を開花させている。



