「……お前、最近物言いがストレートになってきたな」




寿永隊長は苦笑いを浮かべると、執務室までの廊下をゆっくりと歩いた、





廊下には大きな格子窓から春の陽射しが射し込んでいて暖かい。





「浅井」




ふと、寿永隊長が私を呼ぶ。





「何ですか?」





「お前は単純だから言っておくが、あの女……アンジェロ・アッヘンヴェルに気を許すなよ」




「は!?」





彼の言葉に、今度は私が彼に怪訝そうな顔を向ける。





てか、単純だからって……失礼じゃない!?