「うわわ、やばー!ドラマのワンシーンみたい!」
興奮する京とその周りにいた女子達。
確かに彼らは三人とも容姿端麗だから見映えする。
桜が咲き誇る道を翔鷹の漆黒の制服を着た彼らが歩く。
ただでさえ、容姿の整った彼らだからその姿が様になる。
すると、翔鷹隊長が足を止めて、ため息を吐いた。
「喧しい声だな。此処は学校か?」
彼の言葉に、辺りが静まり返る。
「自覚しているか分からないから言わせてもらう。まだ学生気分でいるならさっさと此処から去れ。警察の仕事はそんな学生気分でやれるほど甘くない」
キツい言い方だけど、彼の言うことは正しい気がする。
私達は警官、地域の人の安全や平和を守らなくてはならない。
そんな私達がそんな気分でいて良いはずがない。



