** 「結柚ー。今日何で倉庫来なかったんだよ」 「…………」 寝室のベッドに三角座りをして脱け殻と化す私。 開け放してるカーテンから入ってくる光がなくなったから、もう夜かな。 晩ご飯も食べてないや。 着替えてもないや。 「結柚?」 動けない。 精神力を使い果たした。 「……結柚、泣いた?」 涙の跡が消えなかったのかな。 すぐバレちゃった。 〝現場〟を目撃したときは涙なんか出なかった。 でも、時間が経てば経つほど、涙が込み上げてきた。