Next To You…永遠に。


**

「テストしゅーりょー!」


とたんに教室が騒がしくなる放課後。


「叶多くん!写真撮らせて!パジャマとか超レア!!」


騒がしくなると同時に女子に囲まれる叶多。


私はそんな叶多の隣の席だから、香水のキツい女子たちの邪魔になってる気がして席を立つ。


てか、こっちが女子たちのことを邪魔だって思ってんだけどね。


…まだ帰りのホームルームが残ってるけど、先に帰ってしまおう。


テストは絶対満点だろうし。


「美緒ちゃん、シャーペンありがとね。それじゃ」


シャーペンを反して、私はマッハの速さで教室を出る。


「はぁー!疲れたぁ」


さっさと倉庫行こ。


倉庫は楽だ。


……いつからそんなこと思い始めたんだろ。


蒼竜の倉庫が楽だなんて。