「だから言ったろ。筆箱って」
叶多が勝ち誇って言うけど、叶多も手ぶらじゃん。
「てかそんの聞いてない。早く言いなさいよ」
「玄関前で言ったろ」
玄関前?
ドタバタしすぎて記憶にないな。
「そういう大事なことは大声で言ってよね」
「いや、お前がうるさかったんだって」
失礼な!
「麗園寺、花崎、遅刻してきたくせに仲良く夫婦喧嘩か?うるさいって言ってるのが聞こえないか?」
冗談っぽく怒る先生。
そういえばこの先生面白いからって人気高かったな。
「さーせん」
叶多が代表して謝ってくれたから、私は美緒ちゃんにシャーペンを借りる。
「ありがと」
自分で言っておいて、違和感を持つ。
ありがとうなんて言葉、女子に言ったのはいつぶりだろう…。
叶多が勝ち誇って言うけど、叶多も手ぶらじゃん。
「てかそんの聞いてない。早く言いなさいよ」
「玄関前で言ったろ」
玄関前?
ドタバタしすぎて記憶にないな。
「そういう大事なことは大声で言ってよね」
「いや、お前がうるさかったんだって」
失礼な!
「麗園寺、花崎、遅刻してきたくせに仲良く夫婦喧嘩か?うるさいって言ってるのが聞こえないか?」
冗談っぽく怒る先生。
そういえばこの先生面白いからって人気高かったな。
「さーせん」
叶多が代表して謝ってくれたから、私は美緒ちゃんにシャーペンを借りる。
「ありがと」
自分で言っておいて、違和感を持つ。
ありがとうなんて言葉、女子に言ったのはいつぶりだろう…。



