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「叶多!!早く起きて!」
翌朝。
相変わらずリビングで寝てくれてる叶多を叩き起こす。
今日はテストの日だ。
テストの点数が良ければ、いくらサボっても素行悪くても留年免除だから、テスト受けなきゃいけない。
なのに、大遅刻だ!
「んー?」
子どもみたいに可愛い寝起き。
……って、そんなことはどうでもいい。
「今日テストでしょ!受けなきゃ留年するよ!」
留年はさすがに嫌なのか、叶多は飛び起きる。
「急いで急いで!パジャマでもいーから、行くよ!!」
寝起き3秒の叶多の腕を引っ張って玄関に向かう。
「筆箱…」
叶多が呟いたけど、そんなの無視!
こっちな留年がかかってる!



