Next To You…永遠に。

早口に捲し立てるように話す。


意識的に速くしたんじゃなくて、早くこの緊張感から逃れたいと思った私の無意識がそうさせた。


バレたらどうしよう。


言い訳はどうしよう。


勇なら気づきそうだもん。


『ふーん…。じゃ、いつ俺ら襲撃するつもりか聞き出しといて。それより先にアイツら潰してやる』


そうしたら麗桜が紛れもない全国1位。


ハッキリ言うと、近所に強い族が2つあると面倒なんだよね。


だから、さっさと潰した方がいい。


「了解。それじゃ、また連絡する」


『サンキュ。頑張れよ』


短い短い会話の中にも愛があった気がした。


一週間前の気まずさなんて消えていた。


「うん」


カシャン…


受話器を元に戻したとき、無駄に音がした。


……なんか…寂しいな……。


一週間も晴輝に会ってない。


電話でしか話せない。


会いたい…。