「はいはい。結柚は気ぃ強そーだし、わかってまーす」


ムカつく!


「別に強くないし!」


こうやってムキになってるところが既に気の強い証拠。


自分で認めてるのと、他人に言われるのは違う。


「気ぃ強い人も嫌いじゃねーからさ」


恥ずかしげもなくよく言えるな…。


「はいはい」


適当に返事をして、遠慮なくソファに寝ころがる。


今日はけっこう神経使った。


初っぱなからボロ出さないように、とくに勇には注意しながら話してたから。


「ちょっとは遠慮しろよな」


「レディファーストって言ってなかった?」


そうやっていじれば叶多は軽く私を睨んでくる。


「叶多こわっ」


「うっせー」