いろいろ分析しながら水原勇についていく。


ちゃんと、倉庫までの道を記憶しながら。


意外だったのが、徒歩で学校に通ってたってこと。


普通にバイク乗ってくのかと思ったら、まさかの徒歩。


「バイクは?」


誰にともなく問いかける。


「校則違反だから乗ってきてはないよ」


水原勇がクソ真面目に答えてくれた。


全国でも名の通ってる族の口から校則違反というワードが飛び出すなんて。


蒼竜ってどういう族…?


まさか麗桜よりも良心的とか?


……んなことはないか。


「俺ら意外といい族だろ?」


叶多が笑った。


無邪気な笑顔で。