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今日も屋上にいるのかな。
蒼竜の幹部は。
普段遅刻ギリギリで登校する私だけど、今日は本当に遅刻した。
教室に行くのも面倒だから、このまま屋上に向かうつもり。
「ふぅ…」
深呼吸をしてから、屋上の扉を開けた。
新たな未来に続く扉を。
「あぁ。黒風ちゃん。待ってたよ?」
最初に話しかけてきたのは、天敵水原勇。
「どうも…」
麗桜との繋がりは切った。
信に、他のメンバーにも私のアドレスとか消すように伝言してもらってるから、麗桜側からバレることもないと思う。
私が怪しい行動をとらなければ、上手くいく。