「そんなことより、今日から蒼竜に潜入するつもりだから、よろしくね?私の電話番号もアドレスも消しといてね。用があるときは公衆電話からかけるから」


もう迷わない。


晴輝のため、麗桜のため。


蒼竜に行く。


そんな私の決意を感じ取ってくれたのか、信は優しく笑ってうなずいてくれた。


「頑張ってな」


「ありがと。できる限りの情報集めるから」


頑張ろう。


ってか、もし万が一のことがあっても私は黒風なんだから、蒼竜の相手だってできるだろうし。


身に危険はない。


叶多が総長だし。


精神的に不安定になりそうなだけ。


……だから大丈夫。








私は、晴輝と会うこともなく、蒼の学園へと…向かった。