Next To You…永遠に。

俺が結柚に言わなければ結柚は知らないまま過ごせる。


俺は過去になんかこだわらない。


「麗園寺さんが叶多の彼女になることは認めない。それでもいいなら好きにしろ」


……結局、アイツは中野の彼女だ。


俺がアイツの彼氏になることはない。


「わかった。それだけだから」


踵を返して書斎を出る。


と、そこにはメイドが立っていた。


「何?」


「今から帰られるのは大変でしょうから、お泊まりになっていってください」


電車とバスを乗り継いで片道三時間ほどかかる。


外はもう暗いし。


泊まっていった方が賢いな。