Next To You…永遠に。

(叶多side)


「親父に会わせろ」


封筒を持って、実家に押し掛ける。


執事に強引に頼んで、ズカズカと家の中に入る。


「書斎におられるかと」


無駄に広い家だ。


書斎までが遠い。


「叶多様!お帰りなさいませ!!」


昔から俺にまとわりついてくる一人のメイドが、また俺に近づいてきた。


「帰ってきたんじゃねぇから。親父に用があんだよ。今急いでるから」


愛想を振り撒く余裕なんかない。


俺が知ってしまった真実を、親父に確かめる。


俺の両親が事故死したって知らせたのは親父だから。


嘘をついてたってことだろ。