Next To You…永遠に。

私は…叶多が好き。


晴輝にはちゃんと伝える。


ごめんなさいって。


謝って済むことじゃないかもしれない。


端から見れば私は、人の気持ちを弄ぶ軽い女だから。


晴輝で上手くいかなかったからって叶多に逃げた。


そんな風に見られるのはわかってる。


……けど。


私の脳から叶多の姿を消すことができない。


叶多の楽しそうな笑顔が消えない。


これが恋なのかと聞かれても、ハッキリ答えられない。


だけど……。


だけど、許してほしい。


身勝手な自分を。


〝晴輝も叶多も選ばない〟


なんて事、言えないよ……。


やっぱり弱いから。


すぐ側で助けてくれる、支えてくれる人が必要だから……。


だから今日。


家に帰ったら伝えようと思ってる。


叶多に。


私の気持ちを。





























浮かれていた私は、晴輝から貰った封筒の事なんて忘れ去っていた。


バカだよね。


本当にバカだよね。


叶多の部屋のベッドの上。


そこに無防備に置き去りにしてきてしまった。


あの封筒を。























まさか、あんなことになるなんて、思う由もなく。