Next To You…永遠に。

「……ありがとう…美緒…」


「何泣いてるのよ。まったく。トイレ行きましょ」


美緒は強引に私の腕を引いて教室を出た。


私の腕を掴むその手はものすごく温かかった。


「まぁ別にトイレに用はないけど。花崎くん、結柚のこと助けたそうにしてたけど、できなかったこと悔しそうにしてたから、ちゃんと話しかけてあげなね?」


…?


いまいち話の意味がわからなかった。


「あの子、花崎君のこと好きなのよ。花崎くんもそれを分かってるから、下手に結柚を庇えばさらに状況が悪くなるって考えたんじゃないの?」


そういうことか…。


「で、花崎くんは結柚のこと好きなんだから落ち込んでるのよ。何事も無かったかのように振る舞えばいいんじゃない?」


花崎くんが結柚のこと好き?