Next To You…永遠に。

美緒……。


温かい涙が頬を伝った。


友達ってこんなに温かいものなんだ。


こんなに人の傷を癒すことができるんだ。


こんなに温かいなんて…知らなかったよ……。


「結柚を傷つけて楽しい?殺人鬼の娘。それが何?誰の娘だろうと結柚は結柚じゃない。何で娘ってことだけで傷つけるの?結柚も被害者よ」


美緒……っ。


ありがとう…。


こんなに温かい人が近くにいたのに私は、何にも気づかなかった……。


「……うるさ─」


「あなたは人を責めることで自分が楽になろうとしているだけ。その方がよっぽど最低だと思うけど?」


ありがとう……美緒…。


「………」


まりあちゃんは黙って教室を出ていってしまった。