Next To You…永遠に。

「殺人鬼に、双子のお姉ちゃんを殺された。私の目の前で!殺人鬼に、初恋の男の子を殺された。私を庇って殺された!!なのに何でアンタが生きてるのよ!!」


まりあちゃんの手にはカッターナイフが握られていた。


後ずさりしていたら、壁にぶつかってしまった。


まりあちゃんは1歩1歩確実に距離を縮めてくる。


「佐藤先生は、私を逃がそうとして殺された!!」


トイレの前で肉のかたまりとなっていたシュガーちゃんを思い出した。


あれは…まりあちゃんを逃がすために自分を犠牲にした先生の姿……。


「あんたなんか死ねばいい!!あの時何で死ななかったのよ!!」


突き落とされたとき、私だって死ねるものなら死にたかったよ。


死にたかった……。


「こんなことになるなら死にたかったよ……」


生きてるだけでこんなにも恨まれるのなら。


憎まれるのなら。