「チーズバーガーで…」
絶対気づかれたくないから、小声で注文したのに、店のルールなのか、店員さんは大声で厨房に注文を繰り返した。
「チーズバーガー1個お願いしまぁぁす!!」
と。
その声のせいで、麗桜がこっちを見たのがわかった。
ますます顔を下に向けてその場をしのごうとしたけど、光が私に気づいたみたいだ。
「結柚じゃん」
冷ややかでもなければ温かくもない。
そんな声。
私は麗桜を裏切ったんだ。
当たり前だよね。
私自身がされて嫌だった〝裏切り〟ということを彼らにやってしまった。
絶対気づかれたくないから、小声で注文したのに、店のルールなのか、店員さんは大声で厨房に注文を繰り返した。
「チーズバーガー1個お願いしまぁぁす!!」
と。
その声のせいで、麗桜がこっちを見たのがわかった。
ますます顔を下に向けてその場をしのごうとしたけど、光が私に気づいたみたいだ。
「結柚じゃん」
冷ややかでもなければ温かくもない。
そんな声。
私は麗桜を裏切ったんだ。
当たり前だよね。
私自身がされて嫌だった〝裏切り〟ということを彼らにやってしまった。



