** 「どーする?ホテル戻る?」 砂浜にたどり着き、叶多は私を抱き抱えたままレジャーシートまで連れてきてくれた。 レジャーシートの上に座らせてくれて、勇たちが乱雑に置いていてくれてたバスタオルを肩にかけてくれる。 その小さな優しさが嬉しい。 「……大丈夫だから」 嫌な過去を思い出して気が動転しただけ。 もう大丈夫なはずだ……。 「マジで強がんなよ。どう考えても大丈夫じゃねぇよ、お前は」 叶多は私の隣に座った。 肌が触れ合う距離に。