Next To You…永遠に。

「麗園寺さんですか。どうぞ叶多をよろしくお願いします」


いやいやいやいや。


話聞いてた?


「付き合ってません!」


叶多も否定しろよっ!


何が悲しくて叶多と付き合わなきゃいけないんだっ。


てか、時期社長夫人なんか絶対やだよ。


玉の輿だけどね?


なんちゃって。


「そうですか。─お部屋はこちらとこちらになります」


あっという間に到着した部屋。


隣同士の部屋だ。


「じゃあ叶多。今夜最上階の部屋で待ってる。もう一度話し合おう」


「…わかった」


明らかにテンションが下がってるのがわかった。


お父さんは、一礼して去っていった。


その後ろ姿は凛としていてたくましいものだった。