Next To You…永遠に。

「申し訳ないんだが、2部屋しか余ってる部屋がなくてな。2部屋で我慢してほしい」


2部屋も貸してくれるんだ…。


優しい。


「……わかった」


叶多は警戒してるみたいな視線で男性を見ている。


叶多の回りだけ緊迫した雰囲気がある。


「あと、跡継ぎの話だが─」


「その話はいいから。今は。コイツら部屋に案内してやってくれ」


今は。


それは、いつかはちゃんと向き合うつもりでいることを意味していた。


男性…お父さん…でいいのかな?も、それをわかってるのか、優しく微笑んで、私たちを部屋へと案内するために歩き始めた。