私はベッドにもたれるようにして座る。


晴輝はその私と向き合うように。


「……この前は…悪かった」


言うまでもない。


あの公衆電話の日ことだ。


「……うん」


〝気にしてないよ〟


とは言えなかった。


警鐘が鳴り響いているから。


「あの後、信と久々に二人でじっくり話した」


私が信に晴輝のこと話したからかもしれない。


「……どう考えても俺が悪かった。結柚は何一つ悪くない。だけど、あんときの俺、花崎に嫉妬して、頭おかしくなってたんだろうな」


……。


冷静な自分が〝話を切り上げて早く帰れ〟と警告している。


私はもう〝蒼竜の姫〟なんだ。