「………ん…?」


コンビニがある側の歩道へ行くために渡るしかない横断歩道。


赤になったらなかなか青にならないことで有名な信号にちょうどひっかかってしまい、信号待ちしていると、コンビニから見覚えのある二人組が出てきた。


間違いなく結柚と中野だ。


結柚は、今朝はなかった微笑みを中野に向けている。


そして二人はそのままコンビニ沿いの歩道を並んで歩いていった。


………は?


何、今の。


結柚の奴まだ麗桜と繋がってたのか?


しかもアイツに向かって微笑んでるし。


……この前の涙はなんだったんだよ。


疑うのは良くねぇけど、結柚に対する不信感が生まれたのがハッキリわかった瞬間だった。


【叶多side END】