Next To You…永遠に。

当時俺は小3とか小4くらいだったはずだ。


父さんが硝子細工にハマって、体験教室みたいなのに家族3人で参加した。


ホントは一人一個作らせてもらえるはずだったんだけど、母さんの計らいで、家族で一個を作ろうってことになったのを覚えてる。


ガキの俺にできる作業なんかほとんどなかったけど、手伝えるところは手伝わせてくれたりして、出来上がったのがあのコップだった。


あれは……形見でもある。


事故死した俺の両親の。


金持ちの親戚に引き取ってもらったから、不自由なく暮らしてたけど、結局反りが合わなくて別居することになって、今の状態だ。


金銭の援助はしてもらってるから、不自由ないのは変わりないけど。