Next To You…永遠に。

「……」


私は無言で視線を反らしてキッチンへ入る。


食パンを焼いて、バターを塗って、お皿に置いて…。


その動作をしただけなのに、なぜかすごく疲れた。


家全体に暗い空気が充満しているのがわかる。


私はリビングでトーストを食べる勇気がなかったから、キッチンでそのまま立って食べた。


対面式キッチンだから常に視界に叶多は入ってるんだけどね…。


……ホント、これからどうしよう。


謝るのが先決だよね…?


きっと私が割っちゃったコップ、大切にしてたコップだったんだよね……?


「…………あの……」


スゥと息を吸い込んでから、勇気を出して言おうとしたのに。


叶多は、意識的か無意識か、お風呂へと早足に入ってしまった。


「……はぁ…」


やっぱり怒ってる…。