Next To You…永遠に。

「はぁ……」


どこからか聞こえてきたため息に顔を上げると、ソファに座っている叶多が視界に入った。


……まだ怒ってるのかな。


荒れて喧嘩をするようになってから、キレた人を見て怖いと思ったのは初めてだった。


それぐらい叶多は怖かった。


叶多が醸し出すオーラが。


叶多は私の気配に気づいたのか、私の方に視線を向けた。


「……っ」


蘇る悪夢のような出来事。


私は咄嗟に視線を反らしてトイレへと逃げ込んだ。


…叶多と目が合わせられない。


蘇るのが怖くて。