Next To You…永遠に。

幸い、細かく割れてなかったから、破片は拾いやすかった。


「んー…。結柚?何してんの??」


熟睡中の叶多を起こしてしまったようだ。


「ごめん、コップ割っちゃった」


私がそう言うと、叶多は血相を変え、寝起きとは思えないスピードでキッチンに駆け寄ってきた。


「叶多…?」


叶多の様子が変なのはすぐにわかった。


いつもの柔らかい雰囲気が跡形もなく消え去り、代わりに怒りのオーラが表れているような気がした。


恐る恐る叶多の目を見ると、見たこともないくらい鋭い目付きをしていた。


「……ごめんね…?悪気があったわけじゃなくて…。手を滑らせちゃって……」


初めて叶多が〝怖い〟と思った。


「………別に。片付けとくからさっさと寝てろよ」


明らかに怒っていた。


「あの……」


「早く寝室行けよ。目障り」


っ!!