Next To You…永遠に。

心の中でバカにされてるなんてこと知りもせず、まりあちゃんは私をトイレに押し込んだ。


こんな朝っぱらからトイレに来る人はいないから、普段混みまくってる女子トイレも、無人だ。


「何?」


まぁ、ギャル+トイレと来たら、イジメしかないと思うけど。


いじめはもうゴメンだ。


私には逃れるすべが無数にあるし。


「蒼竜の皆様と旅行ですって!?ふざけんじゃないわよ!この平凡以下が!」


モスキート音かってくらい甲高い声で叫ぶまりあちゃん。


そして、私は汚いトイレの床に突き飛ばされる。


油断してた。


こんな女に転ばされるなんて。


黒風失格かな。


「ねぇ、私を突き飛ばしたら旅行に誘われるとでも思ったの?その思考回路がわかんない。色んな意味で頭おかしいんじゃない?」


盛りすぎの頭(髪の毛)と、思考回路の方の頭。