Next To You…永遠に。

家がないと儚げに言ってたから、たぶんまだ吹っ切れてないはずだ。


だから絶対苦しいはずなのに。


中野のことだって、苦しいはずなのに。


「無理すんなよ」


結柚が好きなのは中野のだろーと、俺は結柚が好きだ。


別に告白したい、付き合いたいとは思わない。


結柚が願ってることが叶えばいい、結柚が苦しみから開放されればいい。


そのためにできることは俺がやるつもりだから。


「………無理なんか…してないよ」


「強がらず人に助け求めるのも大事だから」


俺の腕の中にいる結柚は、細くて小さくて消えてしまいそうだ。


「…………人を信じるのが怖い」


ポツリと結柚が言った。