Next To You…永遠に。

「……そんな男忘れろよ」


結柚のこと知ってるくせに、理解しようともしない。


泣かせてるだけ。


んな男、結柚に近づくんじゃねーよ。


「わかってるよ。ってか、私なんでこんな話叶多にしてんだろー。ごめんね!さ、寝よ寝よ!」


明るく振る舞おうとする結柚を見てると、抱きしめたくなって、気づけば結柚が俺の腕の中にいた。


「叶多……?」


「無理して明るく振る舞おうとすんなよ。俺の前ぐらい素でいろよ」


家がないっつーことは、過去に何かがあったってことだ。


俺だってそうだ。


親がいないから家がない。


育ったのは施設。


今の生活だって、施設の人が援助してくれる金で成り立ってるもの。