「………自分勝手な言い分かもしれないけど、蒼竜にいたい」


決めた。


麗桜とは切る。


もう……忘れる……。


忘れるために…蒼竜の姫として、思い出を上書きしたい。


「だからそう言ってんじゃん。ま、そうと決まれば正式発表だな!いつ集まる!?」


いつもの涼のハイテンションが、私の瞳には違う光景に映った。


…ありがたいな。


蒼竜の人たちみたいな存在は…。


私には到底できない。


簡単に人を信じるなんて。


私は…〝100%傷つける方〟を選ぶよ…。


もう、2度も〝50%傷つけられる方〟を選んできて、見事に傷つけられてるんだから……。