Next To You…永遠に。

「裏切り者…ね。まぁそうだね」


よくわからない勇の微笑みが怖い。


何考えてるかわからない。


「勇は何がしたくて私をここに連れてきたの」


機能が欠如してる脳ミソで心の読み合い、頭脳戦は無理だ。


単刀直入もたまにはいい。


「あらためてスカウトかな?聞いてた感じだと、麗桜に裏切られたんでしょ?」


素直に頷くしかない。


「じゃあ結柚ちゃんも麗桜を裏切ればいい。僕たちの方へおいでよ」


……なんで…?


「私が演技してるとは思わないの?この涙も、さっきの電話も。勇が近くにいると知ってて行った電話だって思わないの?だって、蒼竜を欺こうとしていた私が、あんなに大声で叫ぶと思う?人に聞かれるかもしれないのに」


私が麗桜と切れてる保証なんてないでしょ?


なんで私を信じるの?


「私に裏切られて痛い目みるのはそっちじゃない?」


勇は、意外と甘いところがあるね。


人生、甘くなんかないんだよ。


ホイホイ人信じてたら大怪我するんだから。